もうリアルショップはいらない?オランダネットショッピングとリテールの現状とは?

オランダは人口約1700万人の小国ですが、インターネット普及率は93%(2016年)に達しています。ネット普及率自体は、日本とほぼ同じなのですが、その使用範囲というか、社会の中での使用状況を比べると、かなりの差があるように感じます。

例えば、税金の支払いや、還付、子ども手当の支給、スピード違反の罰金、銀行での振込などは全てネットで行うのが通常です。

すでに通常、銀行の窓口では一切の現金を扱うことはありません。全てネットでのやり取りになります。

ついでに言うと、実際の店舗での支払いも、ほとんどデビットカードで行いますので、日常の生活では現金を使うことがほとんどないかもしれません。
pexels-photo-342943

増え続けるネットショッピング

例えば、現在では食品を除く小売業の全売り上げに対して、ネット経由の売り上げは約10%の1兆円を超えてきています。

ネットショッピングの増加率も毎年、かなり早いペースで増えています。

さらに、マクドナルドやアルバートハインという最大手のスーパーにおいても、無人レジが増えてきています。

そうした傾向が影響しているのかは定かではありませんが、2016年には大手百貨店のV&Dが倒産してしまったというニュースもありました。もっとも、皮肉なことにオランダの景気は堅実で、GDPも少しづつではありますが伸び続けており、2016年には金融危機前の水準を超えてきていると言います。

pexels-photo-230544

実店舗はショールームへ

そうした状況の中、ネットショッピングもかなり堅実に伸びてきています。これはネットの発達も、もちろんですが、実際の郵便配達網が安定してきたことも要因の一つと言われています。現在は、多少問題も起こっていますが宅配や郵便が、日本ほど充実していなかったからです。

一方のネットショッピングでは例えば、IKEAのVRを使った仮想ショールームとでもいうべきような体験ゲームのような発展形式があるかと思うと、SNSや比較サイトなどを使用している購買者の方が、実際の店舗での販売員より詳しかったりする、という状況が生まれています。

これらのことが、いずれもネットショッピングに拍車をかけており、今後、ますますこの傾向が強まると言われています。

もちろん、日本においても同じことが起こっていると思いますが、元来、日本ほど小売店が充実しているわけでもなく、品揃えも不十分。また、国土が狭いながらも大都市に人口が集中しているわけでもない(最大の都市アムステルダムでも人口は80万人)オランダにおいては、上述の通りネット依存度が高いこともあり、非常に便利なツールとして定着しています。

すると今度は、面白い現象が起こってきています。例えば、ファッションブランド、アパレルメーカーの小売店などで、その傾向は顕著なのですが、実際の店舗が「ショールーム」として機能するようになってきているのです。

洋服であれば、手触り、サイズ、質感など実際に触れなければなかなか分かりにくいようなことを確かめる場所として機能してきているのです。

ここで「機能してきている」と書いたのは、実は、お店サイドも、その場で売ることは考えておらず、実際の販売はネットで行うことを前提とした店づくりになってきているからです。

特に、ネットオリエンテッドであった店に、この傾向が強く、あえて実店舗を(ショールームとして)持つメーカーが増えてきているのです。

このようになってくると、お店作りのコンセプトや、狙いが変わってきますよね。もしかしたら、出店場所や、営業時間、接客の方法、店員の役割なども変えた方が良いかもしれません。

まだちょっと先の話?と思われるかもしれませんが、こうした転換は意外に早く起こるものです。変化が起こる時は一瞬です。ライバルに先んじて準備、対策をしておくに越したことはないと思います。

Leave a Reply

Fill in your details below or click an icon to log in:

WordPress.com Logo

You are commenting using your WordPress.com account. Log Out / Change )

Twitter picture

You are commenting using your Twitter account. Log Out / Change )

Facebook photo

You are commenting using your Facebook account. Log Out / Change )

Google+ photo

You are commenting using your Google+ account. Log Out / Change )

Connecting to %s