飾り窓やマリファナだけじゃない?クリエイティブシティ・アムステルダムの中心は市民参加型のファブラボ

我々の拠点のあるオランダ。その首都であるアムステルダムは、ご存知の通り、飾り窓やマリファナで有名です。もちろん、こちらではどちらも合法です。はい。

いずれも世界的な観光スポットとなっており、訪れたことのある方も多いのではないでしょうか。これらがある場所は、あまり住民が行く場所ではないかもしれませんが、それでもセントラル駅からもほど近く、中華街なども隣接しており、なんと言っても地理的にはアムステルダム市の中心でもあります。

ところが、そんな賑やかな観光エリアど真ん中に、なんとアムステルダムで最も古く1488年に建てられてた建物が現存しています。元々は計測所として建てられたこの建物。1632年には、あのレンブラントの『テュルプ博士の解剖学講義』が描かれたところでもあり、大変、歴史のある建物でもあります。

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市民に開放されたFab Lab

ほぼ同じ年代の1489年は、日本では足利義政が銀閣寺を建てたころ。つまり京都の歴史的観光名所と同じ時代のものが、アムステルダムのど真ん中にあり、その周りを飾り窓や、コーヒーショップが囲んでいる観光名所となっているのです。同じ観光名所でもだいぶイメージが違いますね。

ところがこの建物、日本的な感覚だと、ついつい一般には立ち入り禁止にして、大事に保存しなくちゃ!となるところですが…、なんと普通に開放されています。1Fはカフェ。もちろん誰でも普通に入れます。

そして2F以上は、Waag Societyなる、デザインラボが入居しており、Fablabも併設されています。そう、アムステルダムでもっとも古い場所では、実は、もっとも新しいことが行われているのです。

そしてWaag Societyでは市民参加型のデザインプロジェクトやワークショップなどが多数行われていますので、誰でも参加することができますし、そうしたプロジェクトに参加すればFabLabも使用することが可能です。(詳細は、Waag SocietyのWebをご確認ください)

現在は50~60くらいのプロジェクトが行われており、例えば、Googleとアムステルダム市と共同で、アムステルダム市の交通量を把握し、より効率的な都市計画を設計するビッグデータプロジェクトや、使わなくなったスマホの部品を再利用をして、新たなスマホを組み立てるブランド Fair Phone(このプロジェクトも相当イケてます)を作ったりと、かなり先鋭的なプロジェクトが目白押しで、国際的なプロジェクトも多く行われています。

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歴史的にオランダ人にとって最先端技術を学ぶことのできる場所

こうした市民に開放された場所で、かつ、再三書いている通り、飾り窓とコーヒーショップに囲まれた場所で、数々の先進的プロジェクトが行われているというのが、なんともアムステルダムらしい感じもします。

Waag SocietyのプロデューサーであるPieterさんにお話を伺ったところ、「そもそもWaag Societyでは最先端技術を広く市民に公開し、イノベーションを起こし、ビジネス化することを目的としている。この建物内には3Dプリンターや工作機械など様々な設備が完備されており、市民はプロジェクトに参加すれば誰でも使用することができる。」とのこと。

また「この場所は、もともと歴史的にオランダ人にとって最先端技術を学ぶことのできる場所、最新の知識の共有ができる場所。このような歴史的背景から、この場所はオランダ人にとって最先端技術を学ぶ場所であり、Waag Societyはこの場所で最先端技術を市民に提供している。」

考えてみれば、レンブラントトという天才アーティストも、その時代の先端であったはずで、当時、タブーとされていた人体解剖を行なっているシーンを画にする、ということも、相当アナーキーで、ある意味クリエイティブなことだったのに違いないのです。

そう考えると、アムステルダムという、今や世界でもっともクリエイティブな都市の真ん中が、そうしたことを代表している、というのも納得が行きます。

決して立ち入り禁止にして綺麗に保存しよう、なんてことはあり得ないのですね。

waag_geschiedenis

 

ということで、今回はアムステルダムの中心が、アムステルダムでも最も古く、かつ先端のクリエイティブな場所である、ということのご紹介でした。

もしみなさんが、アムステルダムに来ることがあれば、ぜひ、こうした目でこの建物を見てみてください。

例えばですが、社会性があるテーマであれば、Waag Societyに企画を持ち込んで、世界の叡智を集めて、そしてアムステルダム市民を巻き込み、一緒に課題を解決する、なんてこともできるのです。

最後まで読んでいただいたみなさま。ぜひニューロマジックへ、こうしたプロジェクトのお話をお持ち込みくださいませ。個人的にも大ファンであるWaagをバッチリ巻き込みますので、新プロジェクト始めましょう!

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