日本の都市のお手本になるか?2025年アムステルダム市が目指すイノベーティブシティとは

2020年の東京オリンピックの次のオリンピックが開かれる2024年(開催地まだ未定)の翌年、2025年にアムステルダム市は制定750周年を迎えます。逆算すると、1275年に出来たらしいのですが、このころの日本は?というと、鎌倉時代の元寇を防いだりしていた時代です。

 

もっとも古い街が、もっとも新しい都市へ

で、アムステルダム市では、来たる制定750周年に向けて、すでに動き出しています。市長が、「アムステルダムはこんな都市になるんですよ!」ということを、はっきりと宣言しており、それに向かうべく、現在、多くの産業や制度が変革を始めています。

ということは、この市長の示す方向性を認識しておくと、アムステルダムの未来も見えてくる、ということ。世界の先端クリエイティブシティでもあり、イノベーションキャピタルと言われているアムステルダムの未来の姿を知っておくことは、きっと日本の都市や、人々の生き方にも役に立つはず。ということで、今回は、2025年にアムステルダムはどういう都市になろうとしているのか?ということをご紹介します。

pen-idea-bulb-paper

ヨーロッパ一のイノベーティブシティへ

まず高らかに宣言されているのが、「イノベーティブシティ」ということ。それもヨーロッパでベスト3に入る、と言っています。

すでに昨年2016/2017には「European Capital of Innovation」に、パリ、エストニアのタリンを抑えて選ばれています。

では、具体的にどんなことを目指していくのか? その中身を見てみましょう。

はじめに「健康都市」ということを掲げています。アムステルダムの住民は2025年には、今より2年ほど寿命が伸びる、ということを目標にしています。

そして、その一環として、車の排ガス削減を重要な項目として捉えており2025年にはオランダ全土でガゾリン・ディーゼル車の販売が禁止されることが、すでに決まっています。(最近は、それを前倒しにする、という話も聞かれます)

また2017年に入り、オランダの国鉄にあたるNSは100%再生可能エネルギーに切り替えていたり、環境に配慮したクリーンエネルギーへの切り替えは着々と進んでいるようにも見えます。

pexels-photo-243138そして次に重要視しているのが、「都市の接続性」です。現在、周辺地域の開発を行っていたり、現存する周りのエリアとの接続性を、さらに良くして「メトロポリタンアムステルダム」としていく予定です。このエリア全体で、ヨーロッパに誇るデジタル革命というような革新的なIT産業を生み出し、新しい産業や雇用を増やしていくことを目標にしています。

ちなみに、現在は、アムステルダムではIT関連のエンジニアが不足しており、世界中から優秀なエンジニアを集めようとしてます。実際、インド人や中国人、イスラエル人、ロシア人などのITエンジニアが増えているようです。

TomTom、WeTransfer、Adyen、Takeaway.com、Booking.comなどアムステルダム発の巨大ITカンパニーもすでに多く、さらにはHUAWEIのヨーロッパ拠点、Tesla、Uber(後述)などもアムステルダムをヨーロッパの拠点にしています。

また、この「都市の接続性」ということでは、人と人との接続性、つまり人的ネットワークのことも含めており、アムステルダムには、例えばAmsterdam Creative Industory NetworkDUTCH BLOCK CHAINE HACKATHON、Amsterdam Startupsなどなど、たまたま自分が興味のあるネットワークを挙げましたが、オープンなもの、クローズドなもの、などなどありとあらゆるネットワークがすでに存在しており、オランダのネットワークらしく、どこもコミュニケーションが盛んで活発に活動しています。

これらのネットワークには、アムステルダム市や、投資家、銀行なども加わっており、すでにエコシステムが出来上がっていますが、「都市の接続性」という意味では、こうしたものをさらに充実させていくものだろうと推測されます。

pexels-photoもちろん、スキポール空港(拡張工事中)や、全土に整備されたハイウエイ(続々拡張中)を中心とした、ヨーロッパの物流ハブであることも、アドバンテージになっています。

そして最後に、これらをサステイナブルなやり方で実践していく、ということが方針として謳われており、現状行われている都市開発などを見る限り、かなりこの点を意識しているように感じます。

実際に、我々ニューロマジックとして参加した、アムステルダムの産官学が共同で運営しているMediaLAB Amsterdamでの約半年間での、プロジェクト学習の課題も、「アムステルダム市の粗大ゴミの回収方法をいかに効率化するのか?」というお題でした。

それに対して提案したプロジェクト案が、アムステルダム市に採択されて、この9 月から実際のプロジェクトとしてアムステルダム市との協働スタートアップの形で始動することになっています。

その他、ヨーロッパでは、いち早くテスラモーターズの誘致に成功したり、Uberのヨーロッパ拠点があったりと、ヨーロッパにおける「サステイナブルのリーディングシティ」になろうとしているのです。

 

こうしたビジョンに則り、アムステルダムは進化をしようとしています。

実際、ここ数年は景気も順調で、各産業の人材不足が続いていたり、物価が年々値上がりしていたりもしますし、住宅不足は深刻です。特に住宅不足の解消をするためにアムステルダムでは、大きな都市開発が行われています。

実は、Brexitの受け皿としても、積極的な企業誘致をしていたりもします。

上記のような分野に関係する産業、企業、NPO、スタートアップ、そしてプロジェクトをお考えのみなさん、今がアムステルダム進出のチャンスです! ごく些細なことから、ビッグプロジェクトまで、ご相談、ご用命は、ぜひ弊社まで。

Leave a Reply

Fill in your details below or click an icon to log in:

WordPress.com Logo

You are commenting using your WordPress.com account. Log Out /  Change )

Google+ photo

You are commenting using your Google+ account. Log Out /  Change )

Twitter picture

You are commenting using your Twitter account. Log Out /  Change )

Facebook photo

You are commenting using your Facebook account. Log Out /  Change )

w

Connecting to %s