最大の違いはこれ?アムステルダムがクリエイティブだと言われるたった一つの訳

ここしばらくアドタイさんで、『クリエイティブシティ アムステルダムから送る「越境のススメ」』なるものを連載させてもらっています。

広告代理店のクリエイティブという筆者のバッググランドを活かして?あえて日本の広告クリエイティブ系ど真ん中のWebマガジンに、地理的な「越境」と、職能的な「越境」をオススメする、という、ある意味、「炎上やむなし」のコラムですが、今のところ炎上はしないで済んでいます。たぶん。

そこではアムステルダムのことを、あれこれ書いておりますが、そうこうしているうちにアムステルダムのクリエイティブ界について、少しづつではありますが色々な知見が溜まってきました。

そこで今回は、その溜まった知見をベースに「なぜアムステルダムがクリエイティブシティなのか?」ということを、思いっきり独断と偏見に基づいてご紹介します。

 

pexels-photo-347254日本との最大の違いは?

日本でも、というか昨今は世界的にクリエイティブシティと言われる都市はたくさん存在します。クリエイティブをスタートアップと置き換えても良いかもしれませんが、ヨーロッパだと、ロンドン、パリ、ベルリン、タリン(エストニア)、世界的にはシリコンバレー、イスラエル、日本では福岡とか、渋谷?とかとか、世界中に分散しています。

しかし、繰り返しますがかなり独断と偏見で選ぶと、アムステルダムが一番のクリエイティブシティだと言えます。

その理由は、他の都市と大きく異なる点が一つあるからです。それは都市が、フォーカスしているポイントです。例えば日本の福岡なんかは、スタートアップ都市として、実際かなり元気が良いかと思うのですが、会社とか制度とかに、かなり注力しているように思えます。

シリコンバレーは、言わずと知れたスタートアップがそれこそ世界中から注目される状態です。イスラエル、ベルリンもそうです。

エストニアのタリンなんかは、デジタル国家として国家そのものにフォーカスが当たっていますし、自分たちでもそこをフォーカスしていると思います。

一方、アムステルダムはそこまでスタートアップがフィーチャーされてはいません。おそらくオランダ発のスタートアップとか、クリエイティブってパッとは思い浮かばないかと思います。(実際は、Takeaway.comBooking.comとかとかいろいろありますが)

ここが大きな違いだと思うのですが、クリエイティブシティ、アムステルダムがフォーカスしているのは、「人」そのものです。

そこに住んでいる人、働いている人、場合によっては観光で遊びにくる人。全て人をフォーカスしています。それが端的に現れているのが「I amsterdam」という街のサインだと思いますが、アムステルダムのサイトも全て、このサインで統一されています。

 

シェアオフィスにはファシリティーとしての付加価値はない

また、もっと分かりやすい例をあげてみます。

We work」というソフトバンクが巨額投資をして、少し前に日本に上陸したシェアオフィスをご存知の方も多いと思います。たかだかシェアオフィに、なぜあそこまでの巨額の投資をしていると思いますか?

アムステルダムにも、「We work」は存在していますが、アムステルダムのWe workを体験するのが一番分かりやすいかもしれません。

アムステルダムは、並み居るヨーロッパの魅力的な都市に勝つために、「人」に投資をしています。ビルとか、ファシリティーとかではありません。「人」に投資、つまり優秀なクリエイティブ人材を集めるための投資を積極的にしています。アムステルダム市も、リーダー役の一つとなって、積極的に優秀なクリエイティブ人材の発掘、育成、誘致に励んでいます。

アムステルダムにあるシェアオフィスは、こうしたクリエイティブタレントの宝庫です。それぞれのシェアオフィスが、シェアオフィス内にクリエイターのネットワークを持っており、次々と新しいプロジェクトがそのネットワークの中で生まれ、ネットワークの中で仕事が行われます。

「シェアオフィス」=「クリエイターのネットワーク」というのが、アムステルダムでの図式で、これがソフトバンクが巨額投資をした理由だと思います。シェアオフィスを買うということは、つまりそこにいる優秀なクリエイターをネットワークごと買ってしまう、ということなのです。

ちなみに、アムステルダムではuberやbooking.comなどの大企業でさえ、シェアオフィスに入居しています。そして、そこにいるフリーや小さい会社のクリエイターとのネットワークを持っているのです。そうしたネットワークを通して、大企業であってもどんどんイノベーティブなことを起こしてい行くのです。

実際、アムステルダムのシェアオフィスの中身がおしゃれとか、機能的とか、働きやすい、とかは他と大差ありません。つまり機能的な価値付けは、今やほとんど意味がないのです。

また、シェアオフィス内にあるクリエイターのネットワークが、アムステルダムには無数にあり、それそれがコラボもしやすい関係を築いています。

このネットワークがあることが、アムステルダムが世界でもっともクリエイティブな都市である、という理由です。つまり「人」に徹底的にフォーカスしているということです。

面白いのは、観光でさえ「人」をフィーチャーしています。世界一高い建物があるとか、世界一長い橋があるとかではなく、(実際に、アムステルダムの運河は世界遺産ですが)あくまでも人。例えばアムステルダム市の観光サイトを見てみてください。「自転車がすごいから地元の人に混じって乗ってみよう」とか、「地元の人と交流しよう」とか。ほとんど、「観光名所」なるものはありません。笑。

 

ということで、「人が主役」というのがアムステルダムが世界一クリエティブな都市ではないか?という根拠です。というか、独断と偏見&贔屓目でみた理由です。

我々ももうそうしたネットワークの一員ですから、アムステルダムのネットワークを使いたい方、コラボしたい方などいましたら、ぜひ私たちにご一報を。我々は、今やすっかり世界トップのクリエイターネットワークの一員であるのです。(自分たちが一流であるかは別として)

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