キーワードは「スロージャーナリズム」?オランダのメディアは世界の潮流を変えるか?

pexels-photo-261949昨年いっぱい、アドタイの連載に関わり、早々にクリスマう休暇に入るオランダと、ちょっとのんびりした日本のお正月を過ごしたため、やっと年始初の公開になりました。

ということで、今年は、まずオランダの「スロージャーナリズム」についてご紹介します。

Webのニュースや記事では、ついついいかにアクセスを集めるか?ということを目的としてしまい、フェイクニュースとしてセンセーショナルな内容でアクセスを稼いだり、ツイッターで炎上させたり、DeNAのWELQ問題などは記憶に新しいでのはないでしょうか?

そんなジャーナリズムの世界的な傾向に対峙するのが、「スロージャーナリズム」。アクセス稼ぎを命題としてセンセーショナルな内容や、速報性、話題性のみを重視している記事を、ファストフードに例え「ファストジャーナリズム」とすると、しっかりと内容を深めたり、議論のきっかけづくりや物事や問題の本質に迫るような記事、あるいは読み物のことを「スロージャーナリズム」と言います。

「スロージャーナリズム」自体については、多くの専門家が語っているので、そちらをぜひ参考にしてください。

例えば、これ。The slow journalism revolution | Rob Orchard | TEDxMadrid

そして今回は、オランダを代表する「スロージャーナリズム」で、世界的にも話題になっているメディア「De Correspondent」をクリエイティブの視点からお伝えしたいと思います。

 

新しいメディア形態

実は、このメディアに関しては、すでに多くの記事が日本でも公開されているので、ご存知の方も多いかもしれません。

参考記事:オランダの新興メディア「De Correspondent」が注目される理由とは? オランダ大使館 バス・ヴァルクス氏に聞く

報道を完成させるのは、読者であるあなたの”貢献”。オランダの新興メディア「De Correspondent」に聞く、ジャーナリズムの未来(前編)

デ・コレスポンデント – Wired

ということで、上記の参考を読んでいただくとわかるのですが、2013年に設立されたこのメディアは、世界で超話題になっているということはお分かりだと思います。(最近では、英語バージョンもローンチしましたので世界展開に入ってます)

そもそもオランダは、報道の自由度が高い国(2016年、2位、2017年5位)としても有名です。(ちなみに日本は72位)

「スローメディア」として、クラウドファンディングで1.5億円くらいを10日足らずで集め、広告を一切取らない有料会員だけで成り立っているメディアですが(詳細は参考リンク)Webの作りもなかなかにクールであります。というのも、そもそもの創設者が、元大手新聞社出身の記者、編集者のロブ・ワインべーグ。彼が若いこともあって、結構注目されているんですが、もう1人の創設者ヘラルド・ドュニンク(彼も若い)が、かなりイケてるんではないか?と思っています。

というのは、彼、実はデジタルクリエティブエージェンシーのMomkaiのクリエイティブ・ディレクターなんですね。そもそも。それで、De Correspondentの創設の意図や心意気に共感して、初めから一緒にがっつり組んでスタートしたらしく。

これは、我々みたいなクリエイティブ・エージェンシーからすると、かなり理想的な展開です。

 

ユーザーオリエンテッドなジャーナリズム

Man Having Be Happy Sticky Note on Forehead During Office Breakで、やっぱり記事の読みやすさ(視線があっち行ったり、こっち行ったりしない)とか、付箋的な注釈の付け方(ページ移転がない)とか、読者を「貢献者」と捉えて、記事の内容自体に参加、いや貢献できる仕組み、イラストを使ってジャーナリズムなのに一定のトーンをコントロールしている感じとか、まあ、細部にわたって非常に考えられているわけです。

「De Correspondentを読んでいる私って、かなりイケている」と感じてしまうのではないか?そんなブランディングが、バッチリできているように思えるのです。

Newspicksは、こちらをものすごく参考にしたんではないか?と思うのですが、Newspicksが経済とか企業情報みたいなところから出発しているのに対して、「スロージャーナリズム」というところから発しているので、両者には大分、扱うニュースや取り上げ方が違うと感じます。完全に偏見なんですが、最近は「Newspicks読んでいる私」は、なんか嫌なヤツって感じ初めてしまっています。(すいません、これはあくまでも個人の偏見です。偏見。)

どっちがいいとか、悪いではなく。まあ、これもお国柄の違いという風にも捉えられそうです。なんと言っても報道の自由度が高い国でもあるので。

ちなみに、会員料金も年間60€。現地の感覚でいうと月5€ですから、まあざっくり1月500円。一方、Newspicksは1500円。(学割が500円?かな)なので、料金も結構違います。

 

で、なかなかにこういうメディア運営というのは、タフでお金もかかるし、大変だとは思うんですが、このMonkai的な関わり方をニューロマジックアムステルダムとしても、なんかやりたいなあと思っています。

サービス構築に、はなから関われる、っていうことで当然サービスデザイン的な要素も発揮できるわけですので、なおさら我々の大好物です。なんなら、Monkaiから色々とヒアリングしてきますので、ぜひ、何かご一緒させてください。

ヨーロッパ的センス、スタッフが、日本で制作するのと全く同じ感覚でできますので。

ということで、遅れましたが、年始一発目の更新でした。みなさま、今年もよろしくお願いいたします。

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