あなたの仕事はサステイナブルか?オランダBorder sessionから感じるヨーロッパを通底する価値観とは

スクリーンショット 2018-07-17 22.10.48.png先月、オランダのハーグで開催されたボーダーセッション。Tech Culture Festivalと銘打たれており、テクノロジーがいかに人間の生活や社会環境を改善して行くことができるのか?といったミッションに基づいた、ワークショップやスピーチ、セッションやピッチなどが、毎年6月にオランダの行政都市ハーグで行われます。

先日公開されたFINDERSの記事『「オランダ版SXSW」ことボーダーセッションと、サステイナブル至上主義になったヨーロッパ【連載】オランダ発スロージャーナリズム(3)』でも触れましたが、元はアメリカテキサスで開催されているSXSWのヨーロッパ版を目指して始まったカンファレンスです。(今年が7回目)

カンファレンスの内容は上記記事にも書きましたので、今回はこのカンファレンスにも通底しており、そもそもヨーロッパに通底する「サステイナブル」「コモンズ」という価値観にスポットを当ててみたいと思います。

というのは、ここに日本(あるいはシリコンバレーを代表するアメリカ)との大きな違いがあるのではないか?と感じるからです。

逆に言うと、この価値観さえ認識しておけば、ヨーロッパのビジネスやデザインなど全てが理解しやすくなるからです。

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■サステイナブルか? あるいはコモンズか?

サステイナブルは「持続可能性」、コモンズは「共有資源」とでも言いましょうか。この2つがヨーロッパでは非常に重要な価値になってきます。

誤解を恐れずにあえて分かりやすく言うと、「シリコンバレーのような一人勝ちする世界ではなく、全ての人間・社会・地球環境の持続可能な発展を目指す。つまり自然や空気、海などの自然環境(=共有資源)を破壊することなく、必要最低限の成長を目指す」と言った感じでしょうか。

この価値観が非常に大事なのです。

なので、ボーダーセッションにおいても「テクノロジーを利用して人間の生活を豊かにする」前に、この価値観に沿っているか?と言うことが、まずは基準になるわけです。

と言うことで、例えば植物の成長する力を使って電気を作る、植物から食肉を作る、廃プラスチックを有効活用する装置を作る、人間の排泄物のみを使って食用植物を育てる、VRを使ったリハビリシステムといったスタートアップがワンサカ参加することになります。

スタートアップの傾向一つとっても、日本とはちょっと違うと感じませんでしょうか?

でもこれも上述したヨーロッパの価値観を知っていると、納得できるわけです。

単純にVRを使った面白ゲームとか、ビッグデータを使った購買行動分析のスタートアップとかが(このカンファレンスに)全くいないのは、こうした理由によるわけです。

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■課題オリエンテッドか、テクノロジーオリエンテッドか?

これを別の側面で考えてみると、さらに分かりやすいかもしれません。

例えば、ボーダーセッションで扱うテーマや、ワークショップ、トークなど、ほぼ全てが現状の世の中に対する課題を解決するための試みです。例えば、地球温暖化を防ぐために樹木をあっという間に成長させる水の開発とか、廃プラスチック問題の解決、食料不足問題(日本とは違い世界では人口爆発による食料難が懸念されている)の解決をテクノロジーを使って目指すもの、などです。

一方、日本では、このテクノロジーを使うと「今よりもっと便利になる」「今より簡単になる」「今より正確で簡単な新しい採寸の仕方」「新しい楽しみが生まれる」「新しいエンターテイメント」などなどが、多いのではないかな?という印象です。(もちろん、日本でも課題オリエンテッドのスタートアップがあるのも知ってますが)

こうして極端かもしれませんが、あえて2つの違いを際立たせようとすると、課題オリエンテッド対テクノロジーオリエンテッド(この技術を使うと、こんなことができる)なんて比較ができるのでは?と思っています。

こうして考えると「これはヨーロッパ向きのビジネスかもしれない」、あるいは「これは日本ではウケるけどヨーロッパでだとどうだろう?」 なんて視点を持つことができるのではないか?と思います。

 

ボーダーセッションのテーマが、毎回、「食」「人間」「環境」「社会」「自然」なんてことが多いのも、こう言う理由があるからなのです。

また、こうしたテーマを扱うからか(オランダだからか?)参加者もみんなフレンドリーで、気軽に誰とでも友達になってネットワークを作れるような雰囲気です。(実際、カンファレンスの目的の一つは、サステイナブルなネットワーク作り)こうした環境に身をおくだけでも、十分にカンファレンスに参加した意味があるのでは?と感じます。

と言うことで、例えば「サステイナブルなWeb」とか「サステイナブルなECサイト」「サステイナブルなビジネスデザイン」なんて、ご用命があればぜひ弊社まで。(難しそうなので、一緒に考えてくださいw)

ともあれ、ボーダーセッション、たくさんのビジネスのネタが転がっているのでは?と思います。日本から参加された方の評判がすこぶる良いのも特徴かと。

みなさん、ぜひ来年はご一緒しましょう!

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